映画とインテリアブログ 「第30作目」

新年 第一回目のコラムです。

そして今回は30回を数える節目のコラムになりました。
今年でこの場も4年目を迎えます。
より一層、読み応えのある内容にして参りますので、お付き合いお願い致します。

昨年の第一回目のコラムでは「今年はスター・ウォーズの続編がありますよ!」
と書いていますが、その上映が昨年の12月。
予告通りの上映スケジュールではありますが、
12ヶ月という時間が短いのか長いのか、もう分からなくなってきました(笑)

今年もまさかの「インディペンデンスデイ」の続編、「ゴーストバスターズ」の続編に
バイオハザード6(いつまでやるの・・・)と
続編やスピンオフ作品の公開が目白押しです。
昨年の「マッドマックス」「スター・ウォーズ」級の期待作は残念ながら皆無ですが、
暖かい目で見守りたいと思いますw

そのような続編ブームの中でも気を吐いているのが、クエンティン・タランティーノ監督。
安易なリメイク路線に走らずの4年ぶりのオリジナル新作が公開されます。

「ヘイトフルエイト」

ヘイトフルエイト
今作は西部劇であり、密室ミステリーでもあるという非常に楽しみな映画です。

そして個人的に超楽しみにしているのが、
あの佳作「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を撮った
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(もう早口言葉ですねw)の最新作

「レヴェナント 蘇りし者」

レヴェナント
ディカプリオと今が最旬のトム・ハーディの共演の西部劇と聞いただけでも
ゾクゾクしますが、予告編を見て更にテンションがMAXに上がってしまっています。

絶対に間違いない出来でしょう。4月公開が待ち遠しいです。

先のタランティーノの作品も冬の西部劇でこの作品も冬の西部劇。
全米での公開時期も近かった為、色んなメディアから漏れてくる画像を
見ている段階では同じ映画だと勘違いしていました(汗)
こんなにルックが似通って且つ公開も近いなんてことは珍しいのではないでしょうか。
そして新作を期待される2人の監督が西部劇を選んだという点も興味深いですね。

そんな大御所の新作を歓迎する意味で今回は
西部劇におけるインテリアを取り上げたいと思います。

と大見得を切っておいてなんですが、西部劇の時代はいわゆるアメリカの開拓時代。
雨風をしのげれば程度の簡易的な住居、粗末な調度品と質素といえば聞こえは良いですが、
慢性的に物が不足していた時代ですからインテリア冬の時代です。。。

しかし、物に溢れた現代の視点から見ると魅力的な生活に映るのも事実。
そんな飽食の無いものねだり観点からセレクトしたいくつかのシーンをどうぞ(笑)

「バーカウンター」
バーカウンター

もうこれは殆どの西部劇に出てくるシチュエーションですね。
まず物語上のイザコザは酒場から始まるのが西部劇の鉄則ですw

バーカウンター2

ほんと、アメリカ人と酒は切っても切れない関係なのでしょうね。
何にはなくとも取り敢えず、酒場作りが街作りの基本みたいな(笑)
確かに通信手段の乏しい時代において当時は
情報交換の場として有効に機能している空間だったのでしょう。
まぁ、酒飲みの後付けの言い訳にも聞こえますがw

しかし、物が乏しい時代にしては結構、重厚な作りのカウンターが多く、
その場所に対する思いと熱意が感じられますね。

バーカウンター3

「ポーチにチェアー」
これも鉄板シチュエーションですw
ポーチにチェアー

以前、ポーチについてはこの場でアウトドアインテリアの一例として触れましたが、
現在も残る欧米独特の玄関スタイルはこの開拓時代の名残なのでしょう。
外界との緩衝的空間は時に外来者をオープンに迎え入れる役割でもあり、
治安の悪い当時において監視を目的としたスペースでもあったのかも知れません。

クリント・イーストウッド
往時のクリント・イーストウッド。
(しかし無骨極まりない椅子ですね!かっこいい!!)

グラン・トリノ

そして名作、「グラン・トリノ」でのイーストウッド オン ザ ポーチ!!
こういう過去と現代のクロスオーバーにさり気なく深読みさせる所が
イーストウッド監督の名匠たる所以でしょうね。
自身が西部劇の象徴だったという点も含めてこの映画を観ると余計に沁みます。

後はお決まりの開き戸の事や西部劇で出てくるインディアンのティピーの事なども
書いてみたいと思いましたが、今回はこの辺にしたいと思います。
開き戸

インディアン

今年も映画を通して沢山の才能と感情の出会いがあるのでしょうね!!
本当に楽しみです。
そしてそれらとインテリアの紐付けをもっと濃密にして
皆さんにお届け出来ればと思います!!

それでは!!