映画とインテリアブログ 「第39作目」

いよいよ、泣いても笑っても2016年最後の1ヶ月です。
私自身にとって40回目の12月ですからここから正月までの
時間のラストスパート対策は万全だと言い切りたいものですが、
今年も時の尻尾を見ること無く新年も迎える事になりそうです。。。

12月と言えば、本格的なクリスマスシーズンの到来です。
あのファストファッションブランド「H&M」のクリスマスショートムービーが
公開されました。監督はあのウェス・アンダーソン!!
4分弱の映像ですが、エイドリアン・ブロディが出演し、
隅々までウェス印が押された彼らしい如才無い短編でした。

Come Together

以前はプラダのショートムービーも撮っていたので、
何かとファッションとの相性が良い監督ですね。
(ファストファッションからハイブランドまでという
振り幅の広さが彼らしい!!)
彼の凄いところは、群を抜くセンスの良さに尽きるでしょう。
一見、スノッブでありながらも、力の抜き加減が絶妙なセンスは
育ちの良さからしか生まれ得ない一種、貴族的な才能だと思います。

特に拘り続けているシンメトリー(左右対称)な画面作りも
別の監督が撮るとあざとい印象になりかねませんが、彼が撮れば嫌味なく
楽しめるから不思議なものです。この良い意味での軽さもまた天性のものですね。
(同じくシンメトリーに固執したキューブリック監督の画は偏執狂的ですw)

Centered

そんな監督の映画のインテリアが面白くないわけありません。
計算された美しい色の配置、小物まで気持ちが行き届いた美意識など
映画ならではの視覚的悦びに溢れています。

 Wes Anderson

Wes Anderson

Wes Anderson

Wes Anderson

殺伐とした映画が多い中、彼の映画を呑気、気取っていると評価する人もいるでしょう。
しかし、本当に才能ある人が撮る映画でしか与える事の出来ない愉しみと
人間賛歌に溢れた彼の作品が私は大好きですね。

忘年会シーズン、帰宅後、酔いが残ったままの頭で
気楽に観る映画として最高にオススメします(笑)