実はそんなに難しくない?!インダストリアルデザインの魅力♪

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こんにちは!
先日ふとした用事でベルリンに足を運んできました。
数日間のみの滞在でしたがインテリアのインスピレーションを新たに吸収してきたので、ここでご紹介したいと思います。

Holzmarkt」というベルリンの都市開発プロジェクトをご存知でしょうか?
市の東南部、グラフィティで有名なベルリンの壁が保存されているエリアのすぐ隣に位置するホルツマークト(Holzmarkt)。1990年代に始まったネオリベ的開発に抵抗した市民が勝ち取った、誰もが参加して楽しむことが出来る川沿いの「フリーゾーン」です。

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<出典:BEST NEW RESTAURANTS IN TOWN FOR BERLIN FASHION WEEK

「フリーゾーン」といっても?と思われるかもしれませんが、今現在はヒッピーが集まって自由に村を作っているような外観。笑
その中のひとつ、あるレストラン兼カフェに足を踏み入れて、そのインテリアの魅力に久しぶりにガツンときたので紹介します。

写真だと伝わりにくいですが、ノスタルジックな雰囲気を醸し出すレトロなインダストリアルデザイン、といったところでしょうか。
バルブが剥き出しの照明が特に印象的です。
ベルリンでは現地の人からお洒落な部屋を借りることが出来るAirbnbというシステムを利用して寝泊りしていたのですが、その家でもバルブ剥き出しのランプを上手くつかったネオンランプをインテリアデザインに上手く組み込んでいたように思います。

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こちらはそのカフェのトイレの写真。
壁紙がレトロ感たっぷりのネコ柄で、クラシックなミラーとどこかの工場にでもありそうな剥き出しの水道管が目を引きます。
トイレまで楽しませてくれる、そんなインスピレーション満載のカフェでした。

前述のようにベルリンではインダストリアルなインテリアデザインが多い印象でしたが、
そもそもこのタイプは私にとって一番馴染みの無い苦手な分野。
ということで、そもそもインダストリアルデザインとはなんぞや?から調べてみることにしました。

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<出典:35 Interesting Industrial Interior Design Ideas

Decoistの「Key Traits of Industrial design (インダストリアルデザインの鍵となる特徴)」を読むと

1.配水管やパイプを剥き出したままにする
2.木とメタルの素材感を出す
3.ヴィンテージ家具とアクセサリーを使う

が主な特徴のようです。
か、簡単やんけ・・・。と最初は思ったのですが、注意深く読み進めるとなかなかロジカル。

例えば1.配水管とパイプ。
そもそも「インダストリアル」とは大量生産時代の産業工業を指します。
元々工場として使われていた建物が脱工業化により使われなくなったため、アパートや店舗など他の用途にリノベして使われるようになったのが始まり(だから天井も高いのか!)。
普段の住まいにおいて人々が隠したがる生々しい建物そのものの機能が外に剥き出しているのを、開けっ広げに新たなデザインに応用している点でインダストリアルデザインは極めてポストモダンです。

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例えば上の写真のように、壁も天井もオールホワイトのデザインにメタルのパイプが加わると、シャープで美しいコントラストが生み出されます。
隠すのではなく、あえて見せるインテリアなんですね。納得。

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<出典:VOGUE LIVING

また、自然素材の木とメタル使いが多いことで、人口的なのに素材の裸な印象が楽しめるインダストリアルデザイン。
グレーなどの色合いが自然と多くなります。
上で紹介している写真も全体の印象としてはグレーで、統一感がありますよね!

そこにネオン照明などで色を入れると、統一感を保ちつつぱっと魅力が引き立ちます。

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3.のヴィンテージ家具についても然り。
素材には主にウッドとメタルが使われ、本当にヴィンテージのものもあれば、産業時代の工場で使われた機能的なチェア等にインスパイアされてデザインされたものも含みます。上の写真のチェアはカフェでよく目にする名作中の名作ですよね。

もちろん、最初に紹介したベルリンのカフェはもっとレトロ感も混じっていて、カラーも豊富だったので、
一口にインダストリアルデザイン!とは呼べないのは承知していますが、
様々なスタイルを上手く応用して心地の良い空間に仕上げる方法からは今回多くのことを学べたような気がします!

何よりもちょっと遠い存在と思っていたパイプやメタルを多用したインダストリアルデザインがちょっと近くなった、そんな旅でした。

今回はこの辺で!