CAUGHT IN A TEXTILE RUT? マンネリ化したテキスタイル

“Stuck in a rut”
=マンネリ化している、型にはまり込んでいる

という意味ですが、今回は「Caught in a textile rut」と題し、インテリアのテキスタイル使い、マンネリ化してない!?というトピックについて考えたいと思います。

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<出典:Abigail Ahem: CAUGHT IN A TEXTILE RUT?

今回テキスタイルのことを考えてみようと思ったきっかけは、有名なデザイン情報Design*Spongeの記事で、以下の文章に成る程と思ったからです。

「It’s funny how the things we love and surround ourselves with at home can be so different from what we wear.」
私達が家の中で使い愛用しているものと、普段私達が着る服が、いかに違うかを考えてみると面白い。

そう、まず1.頻度、そして2.デザインが全く違うことに(本当に当たり前ながら)気づいたのです。
1.特に日本人に顕著だと思うのですが、私達は洋服には沢山出費をして、しかもシーズンによって定期的に新しいものに変えていきますよね。一方家のテキスタイル(例えば、キッチンクロスとか、タオルとか、カーテン、クッションカバー、ラグ等)は、値段の関係もありますが一度導入すると気づかぬ内に何年も何年も経っていたりする。笑

2.好きな服のデザインと家で普段使っているテキスタイルのデザイン、同じ「布製品」なのに全然テイストが違うことに気づきませんか??
この記事の中で紹介されていたのは、例えば衣服ではモノトーン色を好み柄物は絶対着ない人が、家ではピンクや赤など元気が出るビビットな色合いやアーティスティックな柄物も取り入れている場合もあるということ。絶妙で素晴らしいコンビネーションだと思いませんか?

この記事では、その例としてイラストレーターのエミリー・イザベラによるカラフルでキュートな柄物のテキスタイルが紹介されているのですが(以下のイメージ参照。部屋にパンチが入るカラフルさ!)、
要は衣服について普段考えるのと同じ感覚で、家の中のテキスタイル(布製品)も考えてみませんか、という趣旨です。
決して洋服と同じように頻繁に買い換えろとか、洋服と同じテイストにしろとか言っている訳ではありません。その違いを楽しむのです!

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<出典:公式HP

タイミングとは重なるもので、同じ時期に全く他のインテリアデザイナーのブログで「テキスタイルのマンネリ化をどうにかする方法」が書かれていたのです。狙ったかのようなタイミング笑。
以下彼女が説明する3つのポイントです。

1. Start with a neutral (ニュートラルな色合いから始める)
結構保守的?と思われるかもしれませんが、彼女はニュートラルな色合いを入れることから始めるべき、と説明します。例えば彼女の家のクッションは、最初はほとんど柄無しのグレーに近いものばかりでした。ただここでやはりデザイナー!と思わせるのは、「色合いはニュートラルでもテキスタイルの素材の違いをミックスさせる」ことを提案している点です。例えばファーもの、スパンコールがついたきらきらしたものetc….テクスチャーが全く異なっても、色合いがニュートラルなためひとつのクッション群としてまとまるのだとか。

2. Weave in a colour (カラーを織り交ぜる)
ここまできたら、バランスを考えてカラーを投入し、ちょっとしたパンチや気分転換を加えてみる。

3. Add some pattern (柄の投入!)
1,2が出来たらあとは「柄物の退屈なパターン」は全て忘れて、自分がインスピレーションを受けたテキスタイルを組み合わせてみる。柄物on柄物がタブーなのは衣服の話。洋服で挑戦できないようなパターンも、お部屋でなら遊べるのでは?

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そんなこんなで色々とインテリアテキスタイルのインスピレーションを探していたのですが、
SUGGYの今の一番のお気に入りはテキスタイルデザイナー南村弾さんの作品です(イメージ参照)。
NEED’Kというテキスタイルブランドが展開されていますが、南村さんは世界最先端のホームテキスタイルトレンドを発信する展示会「ハイムテキスタイル」のトレンドセッターにヨーロッパ外から初めて選出されるなど、かなりワールドワイド。パリのインテリア展示会『メゾン・エ・オブジェ』にも選出されるなど、国を超えて認められているテキスタイルマスターです!

彼の作品で存分にテキスタイルの世界に浸ってみてください!

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因みに南村弾さんのNEED’Kはお洒落インテリアショップ「リビングハウス」で取り扱いがあります。
南村さん本人とリビングハウス社長との対談も公開されていたりと、彼のテキスタイルの魅力を存分に楽しむことが出来るようなので、
ぜひお試しあれー!