映画とインテリアブログ 「第1作目」

恋する惑星
インテリアと映画の抜き差しならない関係を紐解くコラムも二回目。
今回、記念すべき紹介する映画 第一作目は・・・

「恋する惑星」

このタイトルを見て「オッ」となった貴方は私と同年代の方かもしれませんね。
監督はウォン カーウァイ。最近、数年ぶりの新作 「グランドマスター」が公開された今ではベテランの域に達する中国人監督です。
今でさえベテランとされていますが、この「恋する惑星」が公開された時は、
気鋭の新星としてかなり注目された新人監督でした。
何が新鮮だったかというとそれまで一般的に中国映画と言えば、カンフー、少林寺系のアクション映画や文化革命周辺の時期を扱ったお堅い系が中国映画のイメージでした。
しかし、ウォン カーウァイの映画はゴダールをはじめとするヌーベルバーグの影響を受けたであろうある種ヨーロッパ的とも言える非常にスタイリッシュな映画だったのです!

恋する惑星02ちょうど、その頃は日本でアジアンブームが始まった時期と云うこともあり、このウォン カーウェイの映画はそのブームのアイコン的な映画だったように記憶しています。
インテリア的に言えば劇中の登場人物の部屋は特に洗練された家具や物が置いているわけではない香港の一人暮らしの部屋なのですが、その映像を通して観ると非常にオシャレな雰囲気を醸し出しているんです!!カメラマンがクリストファー ドイルという欧米人という事もあるのでしょうか、西洋人の一種良い意味での偏見、オリエンタルなモノへの憧れがフィルター掛かったような映像美を通して印象付けてきます。

それまで我々、日本人もアジア文化のど真ん中にいる為、一歩引いた視点で日本のオリエンタルな魅力に気付いたり、その良さをトレンドとリンクする事が難しかったのですが、
大げさに言うとこの頃のアジアンブームはそれまで欧米文化一辺倒だった衣食住に一石を投じて価値観を変えたのかもしれません。

インテリアに関して言えば最近はその頃に比べるとアジアン家具が表立っている事は少なくなりましたが、昨今のトレンドであるモダンとヴィンテージ、ヨーロッパとアジア(もしくはアフリカン)という対照的なモノを混在させてフックのある雰囲気を演出するMixスタイルでその魅力を発揮しています。

あとこの映画の中でインテリア的な要素と言えば、劇中でヒロイン(フェイ ウォン)が人の留守中に勝手に忍び込んで、気づかれないように模様替えをするというエピソードがあるんですが、現実世界だったら「即逮捕!」なこの行動も映画の中では非常に愛らしく見えてくるから不思議です(笑)
実はこの模様替えというのが恋愛感情のメタファー(比喩)になっているところがニクイですねー。ウォンさん、分かってますねー。

 
そうです、模様替え=インテリアは「心の景色」なのです。
 
慌ただしい毎日が続き、心に余裕がなくなってくると乱れた部屋になりますし、心機一転、気分を変えたくなって真夜中に模様替えをしてしまった人は少なくないはずです。

 
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また次回もインテリアと映画のあまーい関係をご紹介致します!!