映画とインテリアブログ 「第6作目」

暖炉

年の瀬が迫った11月。
ここ数日でめっきり寒くなり本格的な「冬」の到来です!

陽が落ちるのが早く、夜の長い季節ですが、インドア派には最高の季節ですね。
自宅のインテリアをブラッシュアップするにも絶好の季節ではないでしょうか!?

さて、日本ではあまり馴染みがありませんが、
欧米でのリビングには「暖炉」がある家が多いです。
実際、暖房機能としての実力のほどは分かりませんが、見た目の「ホッコリ感」は
群を抜いて温かさを演出しています。

当然、洋画ではその「暖炉」が良く登場します。
今回はその「暖炉」が印象的な映画をご紹介したいと思います!!

日本人にとって「暖炉」と聞いて「サンタクロース」を連想する人は多いと思います。

しかし残念ながら
サンタクロースを題材とした映画でオススメ出来る作品は殆どないように思います(泣)
(私は知ってる!!という方の情報、お待ちしておりますw)
クリスマスが題材であれば結構、あるんですけどね。

Godfather欧米でも最近の住宅では暖炉のない家も少なくないようで暖炉の登場する映画も古い映画の方が断然、多いです。

コッポラ不朽の名作「ゴッドファーザー」でも
ドンコルネオーネの邸宅には立派な暖炉があったように記憶していますし、ヒッチコックの作品の家にも頻繁に「暖炉」は登場します。

 

極めつけは歴史的大名作の
「市民ケーン」にメチャクチャ立派な「暖炉」が出てきて、その「暖炉」が印象的に使われています。

※「市民ケーン」は
1941年のふるーい白黒映画ですが、とても面白いので未見の方は是非観てみて下さい。

 

また、最近の映画で「暖炉」が登場するオススメはファッションディレクターとして有名な

トム・フォード初監督の「シングルマン」


トムフォードは高名なファッションディレクターという事もあり、
映画を一貫している美的センスがハンパない!!
主人公のコリンファースが住む家は建築家フランク・ロイド・ライトの弟子である
ジョン・ロートナーという方が設計した家で先鋭的(1949年にしては)なデザインと
ヴィンテージな空気感の両立した素敵な家です。

そこでも「暖炉」が登場しますが、この映画はインテリアも含めて、非常にセンスの良い
アメリカが一番、アメリカらしかった1960年代のクールなスタイルの「衣食住」が満載です。
一見の価値は十二分にある作品です!!

いずれの作品も「暖炉」は
「思い入れのある物を燃やす」という装置として機能しています。
そういった例を元に映画の中での「暖炉」の役割を考えると

1. 富や権力の象徴としての「暖炉」
2. 記憶や証拠の抹消というリセット機能としての「暖炉」

この2つに特化しているように思います。

前者は「暖炉」が日常的な欧米でもその大きさや
デザイン性で社会的地位の高さを演出出来ますし、
後者は「焼却」という完全消滅させようとする行動が
逆説的にその燃やす物に重要な意味を与える事になるのです。

いずれにしても邦画では中々、観られない場面なので
「憧れ」を刺激する小道具(大きいですが・・)ですね!

最近のオーガニックスタイルの流行や、自然エネルギーが注目されている影響もあり、
モダンな建築にも「暖炉」をアクセントとして取り入れた住空間を
インテリア雑誌でも良く見かけるようになりましたが、
日本に住む我々には、そのスペースの確保や
薪木の確保など、中々、現実的な暖房器具ではありません。

しかし欧米文化の象徴的な「憧れのインテリア」として
これからも私を刺激していくことでしょう。

いつか「暖炉で暖まりながら愛を語る」なんていう
妄想をバネに日々の仕事を頑張るしかないですね(笑)!!

また、「暖炉」に興味のある方は是非こちらの記事もご覧になって下さい。

・バイヤーブログ 「おしゃれ暖炉始めます!

 

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