映画とインテリアブログ 「第17作目」

秋も深くなり、いよいよインテリアの季節 冬です(超個人的にですが…)
巷では年末に向けて、着々と年末のイベントラッシュの師走ムードへと変化し、
1年の締め括りが近い寂しさと新しい1年への希望が入り交じった不思議な感慨を感じます。

そんな晩秋の折、1つの訃報が届いてしまいました。

日本を代表する俳優 「高倉 健さん」が亡くなりました。

1960年代から活躍する健さんの映画をリアルタイムで観る世代ではないので、
日曜洋画劇場のような21時から始まるTVでの再放送を親の観ている横で背伸びして観た「後追い世代」です。(昔は殆ど毎日、民放ではゴールデンタイムに映画が放送されていましたよね)

任侠映画よりも大人の男と女の話の映画が多く、ラブシーンなど親が居る手前、もの凄く気まずさを感じながらも(親はもっと気まずかったでしょうねw)独特の健さんの存在感に幼いながら、見入っていた事を思い出しました。

あまりプライベートをオープンにされる方ではなかったようですが、
健さんを語るエピソードには健さんの器の大きさ、素晴らしい人柄を裏付ける話が多く、
老若男女問わず、憧れの存在であり続けた理由が何となく理解出来ますね。

そこで今回は国際的な映画俳優でもあった高倉 健さんを偲んで、外国映画の中で日本の
インテリアが出てくる映画を探してみたいと思います。

「インセプション」  クリスファー ノーラン監督

こちらも今では国際的な俳優として代表格になった渡辺 謙がレオナルド ディカプリオと共演した中々、難解ですが結構個人的には好きな映画です。
この映画の中で謙さん(ややこしいですねw)は大企業のトップという役柄で出演しています。

インセプション
外国の映画で日本風のインテリアを表現している時によーく誤解されているのが、
いわゆる中国的なデザインやルックと混合されている事です。
向こうの感覚では「東洋的」という括りであればOKくらいのノリなんでしょうけど。。
このインセプションも中々、ギリギリの日本表現ですが、流石のノーランセンスと
ハリウッド的お金の掛け方で見応えありました。

その日本的と中国的の典型的なごちゃまぜが

「キルビル」   クエンティン タランティーノ監督

まぁルーシーリューに着物を着せている時点で厳密さなんて
二の次的なタランティーノ節全開なので、ツッこむのは無粋でしょうねw
彼なりの日本リスペクトを表現しているので良しとしましょう。

キルビル01
キルビル02
キルビル03

他にショーンコネリー時代のジェームズ ボンド、
「007は二度死ぬ」のように日本を舞台にしている映画もありますが、
日本の事、テキトーに見てるでしょ?みたいなジャポニズム解釈で
今観ると相当な疲労感を感じること、間違いないです(笑)
007は二度死ぬ

やはり最後は健さんに締めてもらいましょう。

「ザ ヤクザ」    シドニー ポラック 監督

もう身の蓋もない映画タイトルですがwそんなタイトルとは裏腹に
巨匠 シドニー ポラックが監督し、共演が名優 ロバート ミッチャム!!
内容も先の映画のようなトンデモ映画でなく、キチンと任侠映画が何かという事を
理解しようとした映画なのでちゃんと日本的な味わい深さもあり、
非常に日本を舞台とした必然性を感じさせる作品です。

健さんのキャスティングもその必然性も基づいたものなので、
まるで東映の映画を観ているように健さんの渋さに安心してヤラレちゃえます。
インテリア的にもオーセンティック ジャパニーズスタイルが堪能出来ますよ!

ロバート ミッチャムと渡り合え(というかそれ以上)の存在感を出せる俳優って本当に
凄い事です。健さん出演の外国映画では「ブラック レイン」が有名ですが、この作品も
切れるような鋭さをもった健さんが観れ、オススメです!

ザ ヤクザ
ザ ヤクザ02
ザ ヤクザ03

その存在そのものがアイコンであり、
仕事人として、そして人格者として多くの人達の羨望を集めた健さん。
そのような生き方をした人がいたという足跡はこれから多くの人の
礎となっていくのでしょうね。

本当にお疲れ様でした。
ご冥福をお祈ります。

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