映画とインテリアブログ 「第27作目」

夜の帳が早く下りる今日このごろ、
秋の夜長、皆様どのようにお過ごしですか?

この時期は年末年始公開予定の映画予告編が露出し始めるタイミングですね。
2016年公開なんていうフレコミもまだまだ先の話だと思っていたら、
もう2ヶ月もすればNew Yearなんですね(汗)
晩秋は来年の新しい出会いへの期待と
今年の残り時間への焦りが入り混じった複雑な感情に囚われる季節です(苦笑)

その年末の公開ラッシュの作品群の中でも個人的に一番、楽しみにしているのが、
007の最新作・・・

「007 スペクター」

監督: サム・メンデス 2015年12月公開
007 Spector

スパイ映画のアート化とも評されるスタイリッシュな前作、
「007 スカイフォール」の監督 サム メンデスが今作でも続投しているので、
一定のクオリティーは保証されていると考えて間違いないはず。

個人的にはダニエル クレイグのジェームズ・ボンドになってから
その洗練度が加速化されているように感じますね(同時代の共感もあるとは思いますが)

歴代のジェームズ・ボンドはその演じる俳優のキャラクターによって、
人物造形が大きく変わります。

●ショーン・コネリーはタフなダンディズムを全面に出したボンド
●ロジャー・ムーアは洒脱なボンド
●ピアーズ・ブロスナンは飄々としたボンド
と演者によってボンド像、ひいては作品のトーンもかなり変化する独特のシリーズです。

その中にあってダニエル クレイグは
今までの甘い二枚目路線から外れたクールなルックスと
全体的に鋭い雰囲気によって
従来の少し緩いスパイ映画から脱却しているところが白眉ですね。

「007シリーズ」は公開されるタイミングで
一番、最先端且つ洗練された『粋』を提供してくれる映画です。
世界の一流品が惜しみなく、そして魅力的に使われるシーンを
我々、庶民はため息と羨望の眼差しで観るのが正しい007鑑賞マナーです(笑)

今作も衣装を「トム フォード」が担当し、アイウェアに至るまで徹底して
プロデュースしていますし車はアストン マーチン、ジャガーと
トレンドと英国の伝統のバランスの取れたセレクトで
我々の目を愉しませてくれる事でしょう。

勿論、劇中に登場するインテリアも手抜きなし!!
時に「MI6」という諜報機関の洗練されたインテリジェンスを演出し、
時にセレブリティースノビズムを演出する小道具として控えめながらも主張し、
インテリアに一家言あるうるさ型も納得の審美眼を見せつけています。

そんな「007」を彩るスタイリッシュな家具達を今回は紹介します。
(ダニエル クレイグ ボンドのシリーズに限定させて頂きます。
全シリーズに渡ると膨大なんで(汗))

慰めの報酬 BoConcept
「慰めの報酬」より
レストラン・バーに出てくる北欧ブランド Boコンセプトのバースツール

慰めの報酬 Italla
同じく「慰めの報酬」よりB&B ITALIAのベッド

慰めの報酬 Luis Calipso
同じくB&B ITALIAのLuisソファとCALIPSOチェア

カジノ・ロワイヤル Barcelona
「カジノ・ロワイヤル」よりバルセロナチェア

カジノ・ロワイヤル Interstuhl
Mのデスクにドイツのメーカー Interstuhl社のオフィスチェア

格調の高く、伝統のある映画なので、企業からすれば「007シリーズ」に
映ると云うことはとてつもない宣伝効果と箔が付く事でしょう。

しかし、制作側もただ一流という理由のみで採用するのではなく、
英国という背景、ボンドの嗜好、幾層にも積み重ねられた歴史を
踏まえたセレクトが一流のプライドとセンスに裏付けられているところがたまりませんね。

どのシーンを切り取っても、美学と美意識に満ちている。
そんな映画も昨今ではお目にかかれる機会も減りました。
「007」でしか味わえない至福の映画体験と伴に今作「スペクター」で
どのようなインテリアを見せてくれるのか?
今から12月4日が楽しみでなりません!!

「007 SPECTRE」予告

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